産後の子宮脱(しきゅうだつ)とは?

妊娠中や産後に出てしまうことが多い、子宮脱とはどういったものなのか?

『股のあいだになにかがある!』という感じを受けるようですね。

他にも膀胱脱(ぼうこうだつ)・直腸脱(ちょくちょうだつ)などを合わせて

『骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)』

といわれますが具体的にはどういったものなのでしょうか?

子宮脱とは女性にとっては本当につらいもので、子宮が外に出てしまう病気なのです。

子宮が正しい位置から下がってしまっても、子宮下垂(しきゅうかすい)という区別もされます。

当院の患者さまでも産後から

『子宮が骨盤にはさまったような圧迫感がある。』

と、ご相談を受けたこともあるので、子宮下垂が起こっていたのだと考えられます。

また子宮脱が起こるときに、他の臓器も引きずられてしまい、膣ごと裏返ってしまうこともあるようです。

今回はなぜ子宮脱が起こるのかについて、勉強していきましょう!

なぜ子宮脱が起こりやすくなるのか?

子宮脱は出産後になりやすく、骨盤底筋群という筋肉がゆるんで、子宮が膣から出てきてしまう現象です。

どうして子宮が体から出てきてしまうのでしょう?

女性の骨盤の底には骨盤底筋群という、ハンモック状に張られている筋肉があります。

この骨盤底筋があるからこそ、体の中の臓器が支えられているんです。

そしてこの骨盤底筋群には、大きく2つの役割があります。

 

①骨盤の中にある内臓(膀胱・子宮・腸)が落ちないように支えてくれる。

②尿道や膣・直腸をしめて、尿や便が外に漏れないようにしてくれる。

 

このように骨盤底筋があるからこそ、人間は普通に生活できるんですが、出産回数や年齢を重ねる・肥満による体重増加。

これらがあると骨盤底筋が硬くなったり、圧迫されやすくなり機能が低下します。

つまり内臓が膣に落ちてきたり、尿漏れの原因になったり・・・。

また出産により骨盤底筋が痛むことで機能が落ちて、子宮脱が起こりやすくなります。

次はなぜ出産により骨盤底筋が痛むのか、くわしく説明していきますね!

出産でなぜ骨盤底筋が痛むのか

出産で骨盤底筋が痛むのは下にある理由からです。

①分娩時に赤ちゃんの頭が、産道をゆっくり通るため。

②赤ちゃんが出てきやすいように、骨盤底筋が引きのばされて痛んでしまう。

③筋肉の回復は早くても筋肉内の神経の伝わり方が鈍くなり、骨盤底筋が元に戻りにくい。

 

このように出産後の子宮脱は、赤ちゃんが産道を通るときに、骨盤底筋を引きのばしてしまうために起こるんです。

しかし出産後の子宮脱は、一般的にはすぐに治るといわれています!

産後の骨盤底筋は伸びきっていたり、傷ついていたりしますが、体は出産前の状態に必ず戻ってくれます。

ただひとによって個人差はあるので、6ヶ月で治る方もいらっしゃれば、1年かかる方もいらっしゃいます。

それ以上待っても治らない方は、1度産婦人科で診てもらったほうがいいでしょう。

特に加齢による子宮脱は、骨盤底筋自体が緩みすぎている可能性があるので、手術が必要な場合もあります。

子宮脱の症状とは?

ここでようやく子宮脱の症状についてお話していきます。

子宮脱は初期のときは常に子宮が膣から出ているわけじゃありません。

長時間の立ち仕事や重いものを持ったとき、また排便や排尿のときに膣から出てきてしまうという状態です。

ここからさらに進行することで、常に膣から子宮が出てきてしまうという状態になります。

そうなると下着にすれて出血やかゆみ、痛みが出だすようになります。

あまりにもひどいと排尿障害や、夜間の頻尿などにもつながってしまうことにもなりかねません。

自然に治らない場合は手術の他に、どういった方法があるのか見ていきましょう!

子宮脱の治療法とは?

①リングペッサリー器具

初期の子宮脱の状態であれば、リングペッサリーを装着して、子宮を元の位置に固定する方法が可能となってきます。

原理的には装着して子宮と膣を持ち上げることができます。

サイズなどもあるのですが、サイズが合っていても付け心地が悪いという方もいらっしゃるそうです。

②手術療法

常に子宮が出ている状態で症状が重くなってくると、やはり手術をするしか対応できなくなってしまいます。

方法としてはお腹を切ったり、膣から行う方法、子宮全摘出手術など様々です。

 

妊娠中に子宮脱になった場合の出産

 

産後のみならず、妊娠中に子宮脱になるケースもあります。

子宮口が緩みやすくなってしまうので、細菌などが入りやすくなってしまいます。

そうなってくると流産や、早産となる可能性が高くなってくるかもしれません。

妊娠中期までに明らかな子宮脱になってしまったときは、感染予防のために入院も考えないといけないでしょう。

もし妊娠中にリングペッサリーを装着しても、それが妊娠継続に悪影響はほとんどないようなので、安心していただけるんじゃないかと思います。

子宮脱の予防方法とは

 

基本的に子宮脱になってしまうと治るのに時間がかかってしまうので、なる前の予防をおすすめします!

上のエクササイズは

『ケーゲル体操』

という名前があり、かなり有名な体操です。

上の図のように上向きで寝て行います。

肛門と尿道を引き締めて、体の中に引き上げるように力を入れた状態で5秒間キープします。

キープ後は力を抜いてリラックスしてくださいね。

この運動を1セットとして10セットを目安に行いましょう。

肛門の締め方は尾てい骨に意識を向けて、尾てい骨を押し上げるようなイメージを持ちます。

※腹筋に力が入らないように注意してください。

尿道の締め方はおしっこを我慢している時をイメージすると締めやすくなります。

寝た状態で骨盤底筋を意識できれば、イスや立った状態などの姿勢でも骨盤底筋体操ができるようになりますよ。

このエクササイズを子宮脱の予防として頑張ってくださいね!

子宮脱についてのまとめ

今回は女性にとってはこわいお話でしたね。

子宮脱は目立った痛みがないことが多く、女性にとってデリケートな部分なので、自然に治るかもと思わない方がいいでしょう。

すぐに命に関わる病気ではないとはいえ、症状が進むと日常生活に支障が出たり、そのあとの妊娠や出産に影響が出る場合もあります。

初期の症状であれば当院でも対応できるのですが、もし症状が治まらない場合は、病院での受診をお願いします!

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

執筆担当 三尾昭文

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